地球温暖化対策

当方、山形県環境保全協議会の会員となっており、その総会と、追って開催された「カーボンニュートラル県民運動推進大会」に参加してきました。
大会の中で、東北大学大学院環境研究推進センター特任准教授の大庭雅寛先生から「地球環境の歴史に学ぶ気候変動の将来像と東北大学における脱炭素の取組」と題した記念講演がありました。
概要は、① 2億5千万年ほど前に、地球温暖化が生じ、生物の96%が死滅したが、このままでは、現在の地球環境は近い将来、その時と同じ状況になる可能性がある。② 温暖化対策のため、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の進展が重要、③ 地中熱の活用も有効 などというものでした。
ご存じのとおり、世界的には、パリ協定により世界気温上昇を産業革命以前に比べて、2℃より充分低く保つとともに、1.5℃に押さえる努力を追及することとされております。また、日本においては、日本が排出する二酸化炭素の割合は約3%とはいえ、日本は2050年までにカーボンニュートラルを達成することを宣言しており、脱炭素化の取組みが加速しております。
このような中で、企業や家庭等の建物の冷暖房等に起因する二酸化炭素排出量は、かなりの割合を占めているとのことであり、この対策を推進することが重要で、ZEHやZEBに向けた取組みが重要とのことでした。
また、地下水の温度は年間を通じてほぼ一定であり、これを冷暖房等に活用することも有効とのことでした。
地球温暖化対策に向けた動きが加速していることを改めて感じたしだいです。

2025年06月04日